【ノート】つづいていくためには

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国内生産にこだわるブルーオーバーのスニーカー。

製造工程の一部、あるいは大半を海外で行い、最終工程のみ日本で行う「ノックダウン」と呼ばれる製法は採用せず、裁断、縫製、底付、加工底作成を一貫して国内の工場で行いながらスニーカーを作り続けています。

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他のスニーカーブランドにくらべると生産数は相当数少ないものとなっています。

私たちの規模感が小さいということも当然ありますが、それ以上にたしかな想いを持ったモノづくりを行っていることもその大きな理由の一つです。

 

 


手で作られるスニーカー

それは履いていただく方に「大切にしてほしい」から。

大量に製造し、どこでもいつでも簡単に手に入るプロダクトになってほしくない、という想いがあります。

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スニーカーというプロダクトは大規模な展開をしているブランドが圧倒的に多く、私たちのような小さなブランドは非常に限られています。

大きなブランドはその生産規模から豪華な仕様で値段も手ごろなものになっていますが、私たちが作るスニーカーはアナログな手法で生産しているため、値段もそれらと比べると決して安価ではありません。

大きな理由として、国内ですべてを製造しているという点が挙げられます。

靴は製造工程のほとんどが人の手を介して行われます。当然機械は使いますが、それは自動的に靴が作られる機械という意味ではありません。

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手作業で機器を調整する熟練工のような人たちが扱う機械を指しています。

現代の製造方法に対してあまりにもアナログな印象を持ちますが、これが現実の姿です。

大勢の人の手によって一足ずつ作り出されるスニーカー。その過程の集合体が一足のスニーカーとなったものがブルーオーバーです。

過去であれば、私たちのような小さなブランドは成り立つことは難しかったのだと思います。

価値観が大多数の間で共有され、大きな流れが存在した過去においては決して今のような状況は成立しなかったでしょう。

それは多様化した価値観や生活が当たり前になった現代だからこそ、成立するものだと思います。

その価値とは、靴というプロダクトにも色、形だけではなく、「日本でつくられている」「道具を大切にあつかう」といった、単に靴がもっている履物としての機能面とは別に付随される価値に目を向けられる時代になったからではないでしょうか。

 

 


作られた価値、創りだす価値

今をとりまく私たちの生活は変化しています。

モノやステイタスにとらわれず、メディアの発信する情報がすべてではなく、誰もが自ら能動的に必要な情報を選び取ることのできる現代。

自分の信じられる価値を自らが整理し、分析し、考えて、選択することができる世の中。

この変化した時代において生まれた価値観は自分自身のアイデンティティになるように。

私たちも自らその想いを綴ることができるようになりました。

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「作られた価値」ではなく、「自らが創る価値」によってモノを生み出すことができる。

私たちはスニーカーというプロダクトを通じてメイドインジャパンの現状をストレートに、そしてリアルに伝えることを意識しています。

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ノックダウンによる「結果としてのメイドインジャパン」としてのブランドではなく、国内だけでスニーカーを完結させるということを等身大で発信し続けています。

それは華やかさがある世界ではなく、どちらかといえば「静かで、頑なで、変わらない」といった言葉があてはまるような気がしています。

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その中でブルーオーバーは国内製造に対して何ができるのだろうか。

それらを含めた一連の活動こそがブルーオーバーの本質と考えています。

そのためには私たちは無理な成長ではなく、いつまでも同じ想いで続けられるように少しずつ、緩やかに育ってゆくようなイメージでつづけて行くことが大切なのだと考えています。

 

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(渡利)