カーフレザーを全面に使用した雪駄サンダル「マルソー」。

雪駄とサンダルの良さを合わせたハイブリッドな仕様のマルソーは奈良県にある雪駄ブランド「雪未踏」に依頼し作製。分業体制が多いなかこのブランドは社内一貫で作りあげている。

足に当たる「鼻緒（はなお）」は中心に芯材、その周囲を綿が囲み、長時間履き続けても痛くならない構造となっている。鼻緒は独特構造をしており、手作業でなければ作ることが出来ず、非常に手間がかかる作業となっている。

そして鼻緒を取り付ける「天」と呼ばれる部分（靴ではゲージとも言う）は、通常の雪駄は小判のような形をしているが、このゲージはblueoverで使用されているサンダルのゲージを使用している。天の中は低反発ウレタンを挟み込んだ設計となり、足を入れた時、「ふわり」としたフィッティングを生み出している。（ジュートモデルは未搭載）。ソールは傾斜板を付けずドロップレスとし、シャークソールの10mmのシートの設計、サンダルライクな佇まいを目指した。

使用しているレザーは、タンナーが仕入れ先の検品基準、色ブレなどの理由から購入されずに倉庫に保管されているもので、品質的に問題ないものを採用。その中でも高級靴などに採用されているカーフ（生後6か月以内の子牛の革、表面がきめ細やかで傷が少ない）を使用している。