【期間延長】SOWBOW/蒼氓 ポップアップ
【ご好評につき、3月3日(日)まで期間延長】
梅の花がほころび、春が待ちどおしい季節になりました。
2月23日(金・祝)から25日(日)の3日間、九州地方の伝統工芸を活かしたブランド〈SOWBOW/蒼氓(ソウボウ)〉ポップアップを開催します。
COMFORTABLE CLOTHING
ブランドがコンセプトに掲げる「COMFORTABLE CLOTHING」は、単なる着心地の良い日常着にとどまらず、“着流し”の感覚を表現し、着用者と服の間に生まれる空気感や雰囲気を重視しています。
ブランド名〈SOWBOW/蒼氓〉には人民や民を意味する言葉が込められ、「特別な誰かのためでなく、人々の日常に寄り添うものであってほしい」という思いから名づけられました。
主に九州地方の伝統技術(生地・染め・縫製)を活かし、日本の文化、環境、歴史に適したデザインを積極的に提案しています。
ブランドを支える九州の伝統工芸
〈SOWBOW/蒼氓〉のモノづくりに欠かせないのが九州の伝統工芸で、その代表的なものが「久留米絣(くるめかすり)」と「有田焼」です。
福岡県久留米市周辺で生産される久留米絣は、江戸時代後期に13歳の少女によって考案された日本を代表する先染め織物。
重厚な質感と木綿の素朴な風合い、絣模様の美しさで、庶民の衣服として愛されてきた素材です。
その歴史的・芸術的価値が高く評価され、1957年には国の重要無形文化財、1976年には経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されています。
〈SOWBOW/蒼氓〉のコレクションでは、この久留米絣を使用したアイテムが必ず登場し、織元にあるデッドストックの生地や、時には完全にブランド独自の久留米絣を開発しています。
福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている久留米絣。久留米絣の製造には図案づくり、緯糸と経糸の括り、染め、織りなど30以上の高度な技術を要する。
佐賀県有田町と周辺地域で生産される有田焼は、江戸時代には伊万里焼や肥前焼と呼ばれていました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、連れ帰った朝鮮人陶工が磁器の原料となる陶石を発見し、有田での磁器生産がはじまったと考えられています。
ガラスのようになめらかな手ざわりと、透明感のある白磁に塗られたあざやかな配色といった美しさが特徴です。
有田は日本で初めて磁器が焼かれた産地として知られ、400年以上にわたり食器や美術工芸品を製造。1977年には経済産業大臣指定伝統工芸品に指定されています。
有田焼は薄くて華奢なイメージがありますが、実は硬くて耐久性に優れていることから、ブランド独自のボタンをハンドメイドで作製してシャツに使用しています。
有田焼の工房で製作したオリジナルの陶磁器ボタン。陶土を流し込んで型で抜き、一つひとつキリで穴を開けて作られる。
その他にも、徳島県の国選定文化財である藍師に師事した宮崎県都城市の染色工房や、そうそうたるブランドの服作りを手がける佐賀県唐津市の縫製工場などと協業しながら、高品質なアイテムを生み出しています。
こうしたモノづくりへの並々ならぬこだわりは、日本の最先端カルチャーを発信する『TOKION』や、アウトドアファッション雑誌『GO OUT』などでも紹介されています。
また、ブランドの代表製品である蒼氓シャツは、ポップカルチャー総合誌『BRUTUS』1000号記念企画「あしたのベストバイマーケット」に選出されました。
ご興味がある方は、ぜひそちらの情報もチェックしてみてください。
ブランドコンセプトを体現する蒼氓シャツ。抜き襟を意識した特徴的なワンピースカラーと、ゆとりのあるシルエットが“着流し”のような粋さを演出。
「伝統工芸」から「伝統工業」へ
ブランドが重視するのは、あくまで日常着。
単なる現代化ではなく、伝統を活かしながら日常に馴染むデザインを追求し、伝統工芸のハードルを取り払いながら、職人たちとの親密な関係を築いています。
新しさを取り入れつつも長く愛用できるアイテムを提供し、日本の伝統文化を広めてくれる〈SOWBOW/蒼氓〉のアイテムと活動をお見逃しなく。
Information
SOWBOW POP-UP SHOP at struct
会期:2月23日(金・祝)〜25日(日)※3月3日(日)まで期間延長
時間:12:00〜19:00
場所:struct
住所:大阪市西区京町堀2-3-4 サンヤマトビル1F
※期間中はプロダクトマネジャーの吉村氏が在店