【イベント】時計ブランドOUTLINEポップアップ
セミの声がにぎやかに聞こえてまいります。
8月10日(土)から18日(日)の9日間、20年以上の時計専門誌で培った経験を活かし、アンティークウォッチへのオマージュが詰まった時計を提供するブランド〈OUTLINE(アウトライン)〉が、大阪のセレクトショップ〈struct(ストラクト)〉でポップアップを開催します。
OUTLINE20年以上にわたり時計専門誌に携わり、商社とのコラボレーションやANA(全日本空輸)の別注モデルの監修を手がけた編集長、菊地吉正氏が設立した時計ブランドです。機械式腕時計の黄金期である1940~60年代の雰囲気を大切にしつつ、日常使いに適したアンティークテイストの時計を提供しています。安っぽさを感じさせず、ファッション的にも魅力的な時計を、小ロットで展開しています。
菊地吉正時計専門誌『パワーウオッチ』をはじめ、『ロービート』『タイムギア』などの雑誌を創刊。発行人兼総編集長として、年間20冊以上を刊行。さらに、業界初の時計専門クラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設し、自身の時計ブランド〈OUTLINE〉も立ち上げるなど、時計関連事業を幅広く展開。2019年から「菊地吉正のロレックス通信」をYahoo!ニュースで毎週日曜に連載中。
腕時計を購入するとき、誰もが一度は目を通したことがあるであろう時計専門誌(もちろん私もその一人です)。その数々の雑誌を手掛けてきた編集長、菊地吉正氏が満を持して立ち上げた時計ブランドが、この〈OUTLINE〉です。2018年に設立された比較的新しいブランドですが、その細部にまでこだわった造形や仕上げは、他のブランドにはない独特の存在感を放っています。
特に氏が偏愛する1940年代から1960年代の機械式腕時計全盛期に対するオマージュは、このブランドならではの表現だと感じます。この時代のアンティークウォッチは、造形やデザインが魅力的な一方で、維持のメンテナンスが旧車と同様に大変で(その苦労を楽しむことも一つの魅力ですが)、気軽に所有するには躊躇しがちです。その点、このブランドは当時のアンティークウォッチを気軽に楽しめる要素も兼ね備えています。当然、その高い再現度は「純粋にカッコイイ」ということでもあります。そんな注目の時計ブランドの取り扱いが、今季からスタートします。そして、取り扱い開始と同時に、ブランドとして大阪初のポップアップが開催されます。普段はなかなか見ることができないこのブランドのラインナップを、直接見る絶好の機会です。
探検のための傑作時計がモチーフ
「369スペシャル」¥60,500
探検家たちとの継続的な情報交換から生まれた、3、6、9の数字を配した文字盤が代名詞の傑作時計をモチーフにしています。1950年代初期のハニカム文字盤を再現し、アンティーク感を強調したデザインが特徴です。
ハニカムブラック文字盤は基本デザインを踏襲し、ハニカムホワイト文字盤はゴールドの立体的なインデックスを採用し、ヴィンテージ感をさらに強調。また、ハニカム仕様ではない光沢感のあるブラック文字盤もあり、モダンな雰囲気のスタンダードなモデルもラインナップしています。
ムーブメントにはシチズン傘下のミヨタ9000系キャリバー9039を採用し、高性能ながら薄型の仕様です。
1950年代の希少なギョーシェ装飾を再現し、独特の質感と立体感を提供。
8mmのビッグリューズで、操作性とアンティークの雰囲気を強化。
プラスチック風防を採用し、ヴィンテージ感を忠実に再現。
ミヨタの薄型ムーブメントを採用し、スリムなケースデザイン。
裏ブタに大きく製造番号を刻印し、クラシックな印象を演出。
1950年代のロレックスのリベットブレスを忠実に復刻。
メガネケースタイプの収納ケースで、持ち運びやすさを考慮。
日本の熟練時計師が一本一本丁寧に組み上げ。
36mmの小振りなケースで、ビジネスにもカジュアルにも対応。
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イギリス軍とドイツ軍のミリタリーウォッチを再現
「ミリタリーType1940」¥47,300
1940年代のイギリス軍「ダーティダース」とドイツ空軍の「Bウオッチ」を再現。デザインの忠実度を高めるために、シーガル社製のスモールセコンド(独立した秒針)付き手巻きムーヴメントを採用しています。
当時のイギリス軍「ダーティダース」は、〈オメガ〉〈IWC〉〈ロンジン〉〈ジャガー・ルクルト〉など12社のスイス時計メーカーによって製造され、軍管理の規格に基づいた同一デザインが特徴です。スモールセコンドを6時位置に配置し、当時の雰囲気を忠実に再現しています。一方、ドイツ空軍の「Bウオッチ」は秒単位での視認性を重視したデザインで、スモーキーグリーンの文字盤が現代的なアクセントになっています。
シーガル社のムーヴメントは、1940年代のデザインに近いスモールセコンドを実現し、リューズの位置も当時と同様に3時に配置。日本では珍しい配置で、デザインの完成度を高めています。
当時の本物のダーティダース。右上から左に〈ビューレン〉〈レマニア〉〈ティモール〉〈ジャガー・ルクルト〉〈シーマ〉〈オメガ〉〈バーテックス〉。
当時のBウオッチ。夜間の正確な時間計測のため秒表示が大きい。左〈A.ランゲ&ゾーネ〉右〈ラコ〉。スイスでは唯一〈IWC〉が製造。
目立ちすぎずクラシカルなデザインで、カジュアルからビジネスシーンまで幅広くマッチ。細身の日本人の手首とも好相性で着けやすさ抜群。
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NASA伝説のメッシュブレスを標準装備
「2レジスタークロノ・シリーズⅡ」¥66,000
伝説のメッシュブレスレット、フォースナー社「コムフィット」の復刻版が標準装備された、SEIKOのメカクォーツVK64搭載モデルです。
1960年代のレトロな雰囲気を意識し、文字盤内の小さなダイアルには横二つ目スタイルを採用。ベゼル(周囲のリング)のタキメータースケール(目盛り)や数字も古風な書体を使用し、時分針も古典的なアルファ型(菱形)にすることで、精悍な大人の雰囲気を演出しています。
ムーブメントとベゼル径、ケースサイズを調整し、60年代当時の小ぶりサイズと着け心地を両立。グレーのNATOベルトが付属し、シーンやファッションに合わせた使い分けが可能です。
SEIKOのメカクォーツVK64は、クロノグラフ(ストップウオッチ機能)の計測針がスイープ運針し、計測停止後にはリセットボタンで瞬時にゼロリセットします。この滑らかな運針は他のメカクォーツにはない魅力です。
フォースナー社の「コムフィット」ブレスレットは、1920年代にアメリカで創業し、1939年に開発された長さ調整が自在なメッシュブレスです。NASAの宇宙飛行士が使用していたことで広く知られ、60年代の宇宙計画で実際に使用されていました。現在、フォースナー社は再興され、コムフィットの復刻版が販売されています。このブレスレットはシンプルな構造で、手首のサイズに合わせて調整可能です。
1939年に開発された長さ調整が自在なメッシュブレス「コムフィット」を忠実に復刻。
NASAの60年代アーカイブには、コムフィットを着用した宇宙飛行士や地上スタッフの写真が多数。写真はアンティークウオッチ専門誌『LowBEAT』(シーズ・ファクトリー刊)より。
グレーのNATOベルトが付属。ミリタリーウオッチ風の雰囲気も楽しめる。
モノトーンのシックな色合いとメッシュブレスで、ビジネスシーンにも合うクラシックな雰囲気。
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その他にも、1960年代の傑作ダイバーズウオッチをモチーフにした「コンプレダイバー1960」、高級腕時計専門誌『パワーウオッチ』20周年記念モデルの「パイロットクロノ20thリミテッド」、1940年代頃の航空時計を再現した「セコンドセッティング」など、時計専門誌の編集者としての知見を生かした魅力的な時計がそろっています。
1960年代の傑作ダイバーズモチーフ「コンプレダイバー1960」¥49,500
『パワーウオッチ』20周年記念「パイロットクロノ20thリミテッド」¥37,400
1940年代頃の航空時計を再現「セコンドセッティング」¥55,000
アンティークウォッチのディテールを気軽に楽しめる〈OUTLINE〉は、ヴィンテージウォッチ愛好者にとってカジュアルなセカンドウォッチとしても適しています。本格仕様でありながら、手頃な価格で若い方にも取り入れやすいモデルが多いのが特徴です。
少ロットで手の届きやすいプロダクトを展開し、気兼ねなく着用できるスタンスが私たちの理念にも通じます。純粋性のあるプロダクトは、持つ人に楽しさとワクワクを提供すると考えています。
〈OUTLINE〉取り扱い記念として、8月10日~18日にはポップアップイベントを開催し、多くのラインナップをご覧いただけます。実物を見られる貴重な機会ですので、ぜひお越しください。
INFORMATION
OUTLINE POP-UP SHOP at struct
会期:8月10日(土)〜18日(日)※期間中は休まず営業
時間:12:00〜19:00
場所:struct
住所:大阪市西区京町堀2-3-4 サンヤマトビル1F